うちのエルサはアスペルガー

我が家のエルサ(長女10才、アスペルガー)の日々と私がアスペルガーや発達障害について学んだことなどを綴ります。

6年生になったエルサ

最後の投稿が2年ほど前になってしまいました。
エルサは、というと。もう小学校最高学年の6年生になりました。
この2年間でエルサの生活に大きな変化が2つありました。

1つは、学童を辞めたこと。
 学童でも高学年になり、低学年をまとめる役割も期待されるようになりました。でも例えば、ルールを守らなかったり、自分がやりたいことを押し通そうとしたり…のような子が居た場合。例えばどうしても好きになれない子が仲間に入れて、と来た場合。エルサはどうして2学年違うだけで自分だけが我慢しなければならないのか、納得が出来ないようでした。エルサがその子と遊びたくない、と言うと、他の子も「私も嫌だ〜!」となり、結果「エルサが先導して仲間はずれにした」という状況になってしまう。嫌なことをする子でも絶対に仲間に入れてあげなければ、エルサがいじめていることになってしまう状況が耐えられないようでした。そんなことが続き、5年生の夏、学童を退所しました。

もうひとつは、引っ越しをしたこと。
 
今まで賃貸に住んでいましたが、家を購入したため、引っ越しをしました。今まではエルサとアナは二人でひとつの子供部屋でした。それを1人1部屋にしました。しかもそれぞれの部屋がロフト付きで、ロフトの下が布団を引いて寝る場所になっているのですが、そこが良い感じにカームダウンエリアになるようになっています。

上記のことが功を奏したのか、癇癪の頻度が
2年前にこれを書いたころから徐々に、
1年前くらいに上記2つが変わると明らかに下がりました。 

uchinoelsa.hatenablog.com

 最近も疲れていたり、キャパオーバーになってパニック(癇癪)が起きるときもありますが、1時間ほど自分の部屋のカームダウンエリアで、漫画を読んだり動画を見たり…と1人で彼女の好きなことをすると、落ち着くようになりました。また何度も何度も言ってきた「怒って暴れても、ママには理由も分からないし、何もしてあげられない。何も解決に進まない。だから、腹が立つ理由をまず説明して」ということ。要するに「気持ちや出来事の言語化」です。それが、精神的な成長なのか、ずっと言い続けてきた成果が出たのか、だいぶ出来るようになりました。でも言語化が上達したあまり、最近はパニックになると「こんな風に産んだのママでしょ!!私が頼んだんじゃない!!」とキレるので、何も言えず、なんならショックを受けて私がフリーズしてしまっています(笑)最近は慣れてきましたが(笑)

 そんなエルサですが、少し前、学校で嫌なことがあり、でもパニックは起こさず耐えて、そのうえで担任の先生に「今日これこれこういうことがありました、それがすごく嫌でした。お母さんと相談して明日学校をお休みするかもしれません」まで報告して帰ってきたことがありました(笑)いつも学校で嫌なことがあっても耐えることは出来ても、家に帰ってくるなり爆発していたのですが…担任の先生に全部報告までして帰ってこれるようになるとは。明日休むかもしれない、とまで予防線張って(笑)ずいぶん成長したなぁ、とその後電話をもらった担任の先生と少し笑ってしまいました。

 他にも、先日運動会の代休で学校が休みで、私は仕事で外出しなければならなかった時、エルサは朝から洗濯干しを手伝ってくれ、3歳の弟(オラフ)の洋服の着替え、朝ごはんを促したり、保育園の持ち物の用意を手伝ったり、としてくれました。そして、その日はすごく暑かったのですが、私がオラフの保育園に持っていく水筒を忘れてしまったのです。そしたら、彼女が「私が届ける!」と言って、水筒に麦茶を入れ自転車で保育園まで届けてくれたのです。自転車で保育園まで10分とかからない距離ではあるのですが、初めてのことなので、「家に着いたよ!」というLINEをもらうまですごくドキドキしました。


 どれもこれも、6年生としては普通のことかもしれません。でも彼女にとっては大きな大きな進歩なのです。今日の日記を、毎食のように癇癪を起こしてお味噌汁を床にぶちまけていた2歳くらいの長女や、保育園に行かないと言って暴れて車の後部座席で園服を脱いで窓から放り投げた4歳くらいの長女を、死んだ魚の眼で見つめる過去の私に読ませてあげたい、と思って書きました。当時はこの癇癪が永遠に続くような気がしていました。長女のこの発達障害ASD)は完治したりするものではありません。でも、少しずつ状況に適応することなら出来るのだと思います。癇癪が全く無くなったわけではありませんが、幼少期よりは確実に成長しています。このブログにも試行錯誤の様子を書いていますが、どれが良かったから、とかいうのは全くわかりません。もしくは、どれも別に効果があったわけではなくて、ただ単にエルサが精神的に成長したから、というだけかもしれませんし、またこの先中学に行ったら、また違う問題となって戻ってくるかもしれません。でも、今癇癪に悩んでいるお母さんに少しでも希望の光となってくれたらな…と思って書きました。