うちのエルサはアスペルガー

我が家のエルサ(長女10才、アスペルガー)の日々と私がアスペルガーや発達障害について学んだことなどを綴ります。

うちのエルサと「君の名は。」(ネタバレ無く書いたつもり)

 雨の日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか。
ところで、先週の日曜日、うちのエルサとアナと私の三人で、ついに興行収入100億円突破の大ヒット映画「君の名は。」を見に行ってきました。

www.kiminona.com

 エルサは映画好き(アニメもドラマも大好物)なので、良く映画を見に行きます。夏休みは学童の遠足で「ファインディング・ドリー」を観て、私とエルサとアナで「ルドルフとイッパイアッテナ」を観に行きました。その予告で知った「君の名は。」をずーーーーーーーっとエルサは観たいと言っていました。

 エルサはアニメが大好きです。名探偵コナンドラえもんクレヨンしんちゃんが大定番です。この毎回予定調和が繰り返されるものが好きなのは特性と関係があるのかな…。そして最近はその定番に加え「12歳。」とか「からかい上手な高木さん」

からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル) とかの恋愛ものがランクイン。

あ、「12歳。」を知らない人のためにこちら。
オトナでもない、コドモでもない、微妙なお年頃の小学校6年生の恋愛模様…を描いた、ちゃおに連載中&アニメ化してる作品です。「オトナでもない、コドモでもな…くねーわ!!いやいやいや!俄然こどもだろーが!!」というツッコミは置いておいて、小学校高学年女子に大人気なのです。夕飯を作りながら台所からちら見している程度の情報ですけど、「綾瀬は…俺が守る!!」とか「俺…待ってるから!」とか、およそ、私が目にする小学校6年生男子が口が裂けても言わなそうなセリフのオンパレードです。

「12歳。」公式サイト|小学館

12歳。(8) (ちゃおコミックス)

12歳。(8) (ちゃおコミックス)

 

 話がそれましたが、うちのエルサ10歳。は最近ちょっと恋愛ものに興味ありなのです。

そこへ来ての、この「君の名は。」の予告は彼女の心にクリーンヒット。移動中の車の中では延々とこの曲をリピートで聞かされる修行をさせられています。 

前前前世

前前前世

 何度もリピートさせられすぎて、そろそろ前前前世から誰かが私を探し始めてるんじゃないかと思い始めています。

 当日ですが、さすが大ヒット映画、田舎のいつもガラガラの映画館の夕食時の時間帯でも沢山人が入っていました。キャラメルポップコーンとカルピスを買って、3人並んで観ました。
前評判と予告から得られる印象が良い意味で裏切られて、うっかり私が泣いてしまいました。
そしてなんと!!!
エルサが、映画を観て泣いていたのです!!
今まで数々の映画を一緒に観ましたが、一度も泣いたことの無かったエルサが。

 エルサは他者視点に立つことが苦手です。誰かの気持ちを類推したりすることが苦手なのです。なので、映画の中の登場人物に感情移入するということもあまり無いのではないかなと思います。ちなみにアナは感情移入しやすい子で、ドラえもんの「STAND BY ME」で大泣きし、「アナと雪の女王」を映画館で観た時も、最後の方で全てが凍っていくところで「寒い…」と寒くなってしまうほどです。そんなエルサですから、まさか泣くとは思っていませんでした。視点が転換するので、むしろストーリーに付いていくことが出来ているかな、と心配していたくらいです。おそらく、エルサは第三者視点で(自分自身として)映画を観ています。「君の名は。」は私の周りでは賛否両論(賛が8割くらいでしたが)でした。2割の否はほぼ女性で、主人公女子の描かれ方が男性が望む女性像だったことで感情移入できなかった、ということが原因のように思われます。私もうっかり泣いてしまった、と書きましたが、私もこの主人公の女子高生に感情移入出来たわけではありませんでした。主人公の男子高生にキュンキュン出来たわけでも無かった。それでも泣いてしまったのは、エルサと同じなのではないか、と思ったのです。第三者視点で(私の場合は、主人公の女子高生のお母さん視点でしたがw)観ても、泣ける映画だった、ということではないかと。それが、この映画のヒットの理由ではないでしょうか。映像の美しさや、話題が話題を呼ぶということもあるでしょうが、視点が切り替わりながら描かれていることで、第三者視点から観てる人の感情も揺さぶり、結果として老若男女沢山の人に愛される映画になったのではないかと思います。

と、初めて映画で泣いたエルサを見て、大ヒット映画について勝手な考察をしました。

 そしてエルサは映画が気にいると大抵ノベライズを欲しがるので、こちらをお買い上げしました。私は映画を観たもののノベライズは飽きちゃって読めないんですが(原作は別なんですが)これはお互いまた違った特性なのかも、と思っています。ただ、気に入った音楽を何回もリピートするところは一緒です(笑)

君の名は。 (角川つばさ文庫)

君の名は。 (角川つばさ文庫)