うちのエルサはアスペルガー

我が家のエルサ(長女10才、アスペルガー)の日々と私がアスペルガーや発達障害について学んだことなどを綴ります。

エルサとアナの境界線

書きたいことはたくさん思いついているのに、
筆が遅くて自分がいやになっちゃいます。
こんにちわ。

今日は、最近のわが家のもっぱらの懸念事項について書きたいと
思います。
それはエルサとアナの境界線についてです。
アスペルガーの特徴として、「自他の境界線が曖昧である」というものがあります。それは「他人の気持ちが想像できない」ということも
関与しているかと思うのですが、「自分の気持ちやルールは相手も理解していて当然である」という感覚です。
それはどういうことを引き起こすかというと
◯他人からの指摘を即「責められている」と感じる
◯相手から拒否されると、急に断絶されたように「嫌われた!」と感じる
◯他人を自分の思い通りにコントロールしようとする
◯自分の不快感情を全て他人のせいにする
上記は発達障害児あるあるだと思いますが、これは自分と他人の境界線があいまいであることからきています。

私がいつも参考にさせてもらっているなないおさんのブログでも
そのことについて書かれています。

nanaio.hatenablog.com

うちのエルサの場合も、特に私に対してと妹のアナに対しての
境界線が引けないことが度々家庭内でトラブルを引き起こします。
先日もエルサがおばあちゃんと室内プールに遊びに行く予定を立てていて、エルサはアナも一緒に行きたかったのだけど、アナ(サッカーチームに入っています)にはサッカーの試合の予定が入っていました。アナはまだ3年生なのでその試合は6年生大会なので、おそらく出られません。でもアナはプールではなく、サッカーを選びました。それが、エルサの怒りに触れ、泣いてモノを投げる、イスを倒す、ソファを蹴り倒す…
これは普通なら一緒に行けないことが悲しい、となるのでしょうが、エルサの場合は「サッカーに行くことにしたアナに、自分自身全てを否定をされた」と思ったことによる怒りなんだと思います。
それに自分とアナの境界線が引けてないため、自分の思い通りに動かないアナが許せないのです。

こんなことはしょっちゅうです。

そこで、私はこのような図を描きました。

f:id:sayaaaaan:20160817151659j:plain
(ああ、美大卒の絵じゃねーだろ、、って指摘はご容赦を!笑)
(あと字も下手すぎるのも許して、あとパパの顔長すぎたごめんw)

エルサの頭の中では家族が一つの◯に入ってるような感覚なので
1人1人が別々の人だと、でも大好きなんだってことを
分かって欲しくて。

それともう一つ。大きな字でこう書きました。
我慢して、エルサの言うことを何でも聞くことは、大好きの証拠じゃない。
エルサは大好きなら自分の言うことを聞いてくれるはず、だと
思っているのです。エルサの要求に無理、ということは=嫌いと言われたと判断してしまうのです。
それは違うんだよ。と話しました。
アナがサッカーに行くことは、エルサと遊びたくない、エルサが嫌いってことじゃないんだよ。
エルサの言うことに「無理」とか「そうは思わない」って言うことは嫌いなんじゃないよ、大好きでもそういうことはあるんだよ。エルサもその人のことが大好きだったら、それは大切にしてあげなくちゃいけないんだよ。と。

しばらくしてから、エルサが紙で出来たお守りのような形に切ったものを持ってきました。そこにはこう書かれていました。


アナ、サッカーがんばれ。

 



追伸
最近読んだ本。ペアトレの本は色々あれど、小さい子向けのが多い中、思春期編を見つけたので。
中高生がターゲットかな。定形の中高生でも使えると思う内容だった。ポイントは最初に本人も納得する形でルールを決めるということ。他の問題が起きても、約束したご褒美を反故にしたりしないこと。分かっていてもなかなか難しい。ペアトレは、本当にペアレントのトレーニングだよ。これ何の修行?って思う。
あと本の中に「パニックに介入せず待つことが大事、結果壁に穴が空いたとしても、後々笑い話に…」というような文があるんだけど、
無理ーーーーーーー!!!(笑)

むずかしい子を育てるペアレント・トレーニング【思春期編】

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